前々回までのあらすじ
スノボに行くことになったALPHA CORE。
前回までのあらすじ
イメージトレーニングだけで案外滑れてしまったALPHA CORE。ウサギさんは可愛い。
ゲレンデにはリフトの降り口付近にレストランが立っています。
基本的に同系列のレストランですが、同じゲレンデでも場所によって価格設定が異なり、標高が高くなるほど値段も高くなります。
ちなみに頂上のレストランはカレーライスが一杯1200円でした。BOTTAKURI!!!
あまりに(標高が)高すぎるのでお昼はドリンクバーにしました。ココアって美味しい!
少し皆で休憩して午後の滑りを楽しむことにしました。
少し滑ってはしりもちをつきますが、おいらのケツには守護神、ケツガードが入っているので全く痛くありません。
俺のケツはダイヤも砕く!!
コースの途中で斜面が猛烈に浅くなり、ゆっくり行き過ぎると止まってしまう所があるので板を縦にしてスピードを出します。
多少のアイスバーンも脳内シミュレーション通りの対処で問題なくクリアしていきます。順風満帆デイズ。
平地ポイントを抜けて、再び斜面に傾斜が付いてきます。
板を横にして体重を後にかけて少し速度を調整します。
コースの端に着たので右足にさらに力を入れてターンをします。足に雪の感触が伝わってきます。
そして、
フッとその感触が消えました。
まるで足が宙に浮いている感覚。
アレ?
何これ?
本当に足が宙に浮いています。
右足、ボードから外れとるがな!
ヘ○ヘ
|∧ 荒ぶる鷹のポーズ!
/
とかをやっている余裕は無く、突然目の前に地面が吹っ飛んできました。
ば、バカな!!こんなのはシミュレーションにはなかったぞ!!
そうです、片足だけでは姿勢を維持できずに谷川に逆エッジを立ててしまい、進行方向に向かっていたスピードの全てが回転エネルギーとなって襲い掛かったのです。クラッシュ&デストロイ!
くぁwせdrftyふじこlp;
左手首がいてぇぇぇぇぇ!!!!!
バーンアウト宜しく派手にこけたおいら!
とりあえずコースのど真ん中は危ないので、端っこの斜面まで行って暫く悶絶してみました。
うおぉ、いてぇぇ!!え、衛生兵!!衛生兵!!!うさぎさぁーん!
手袋を外してみるも、外傷なし。うぅ、ひねっただけか。でも痛い。
暫く死んでいたら少し痛みも引いたので、おいらは再び滑り始めました。
しかし、やはりまだ力を入れると凄く痛むので、両手のひらを反対側の脇に挟んでジョジョのようなポーズで滑り降りていきます。そういう君はジョナサン・ジョースター。
今度ばかりは転んだら即死しかねないのでゆっくりと下っていきます。
すると、そこへ下から歩いてゲレンデを逆走してくる大馬鹿者が!!
あぶねぇぇぇ!!!!
くぁwせdrftyふじこlp;
両手が使えず細かな移動が出来ないので、おいらはまた転ぶしかありません。
しかもまた左手を突いた。ダイナマイト痛い。
逆走ボーイはどこかへ消えてしまいました。
次見つけたら積極的に狙ってやる!
ようやっと下まで到着したおいら。
途中、逆走イレギュラーに消されかけましたが案外何とかなるので再びリフトに乗って上へ。
リフトに乗る時はボードは左足にだけつけて、右足は外しておきます。
そしてキックボードに乗る感じで足で地面をけって進むのです。そうだね、ローラースルーゴーゴーだね。
頂上に到着したのでまた両足を固定させます。
が、きつくロックを締めてもふんにゃりと抜けてしまいます。
あれ、おかしいな。
何度締めなおしてもちっともちゃんとかみ合いません。
それどころか体重をかけると凄い勢いで足がボードからすっぽ抜けます。
さっきのクラッシュの原因は貴様か!!
レンタルのボードで不良品をつかまされたのか、中で凍り付いてはまらなくなったのかは判りませんが、これ以上の滑走は完全に不可能です。
しかし、ここは山頂!山を降りる道は唯一つ!ゲレンデのみです。
ここでさらに霧が濃くなり雪が強く降って来ました。
2メートル先がホワイトアウトして何も見えません。
何だか左手も痛いので早く下山しなくては。
ボードを完全に足から外し、右肩に担ぐおいら。
左手は痛いので右脇で挟んで固定します。
その姿はまるで土手っ腹に銃弾を食らった負傷兵in雪山。
一歩ずつ濃霧のゲレンデを降りていきます。
ボードってこんなに重いのか。左手が使えないのでうまく右手だけで担ぎ上げます。
おまけに自分がどこを歩いているのかも判らなくなる濃霧!
これは遭難したら確実に死にます。確実です。ウサギさんの餌になります!
なによりもこの濃霧の危険な所は自分の視界がなくなる事もありますが、さらに危険なのは他人の視界がなくなることです。
つまり、普通にかっ飛ばしているボーダーからも、おいらの姿が見えないことです。
さらに、ボードのコースは、ボードが広い面積で体重を分散させる為に意外と雪が柔らかく、特にコースの端は油断していると落とし穴のように足がはまる事があるのです。
いつ後からぶっ飛ばされるか判らない恐怖!目の前が見えない恐怖!足元がいつ埋まるかわからない恐怖!そして極寒!
まさにここは戦場!坊やの来るところじゃないぜ。と隣をバンバンニアミスしていくボーダーたち。
グランプリ中のF1サーキットでお散歩している気分です。
途中でパトロールのスノーモービルが通りますが、おいらを助けてくれたりはしませんでした。
助けてくれとは言いませんでしたが、素通りはどうなんだ。こっちは命からがらだ。
そして、長い行軍を終え、おいらは終にリフト乗り場まで降りてきたのです。
俺、生きてる!
とりあえず、左手に張る湿布を医務室で貰おう、と近くの建物に入っていきました。
すると女の子が近づいてきます。
女の子「すいません、写真とってもらえませんか?」
おいら「あぁ、いいですよ。」
女の子「ありがとうございます!巻いてあるので後シャッター押すだけです。」
おいら「はい、撮りますよー」
女の子「ありがとうございまーす」
おいら「いえいえ」
という展開に普通はなるはずなんですが、いつの間にエイリアンに卵を産み付けられたんだって位に手首がパンパンにはれ上がっていて、とても物が持てるってレベルじゃねーぞということでして・・・
女の子「すいません、写真とってもらえませんか?」
おいら「ごめんなさい、ちょっと今手を怪我しちゃってるんで・・・」
って言って手首を見せたら、突然浣腸されたようなような顔をして、「あ、すいません」とか謝っちゃってもう、本当に手首痛い!!!
で、パトロール事務所に行ったら下まで降りないと医務室が無いとか言いやがりまして、地獄の行軍で凍傷になりかけてる手首に「冷やしておいた方が良い」とさらに雪をぶっ掛けられ、ゴンドラの列にパトロール公認で堂々と横入りして、下まで付いたら軽トラックの送迎付きで医務室前まで来たのです。
やっと治療が受けられる。
そう思って医務室と書かれた扉をくぐったはずなんだ、おいらは。
でも、この部屋はどう見てもただの事務所なんだ。オマケのように置いてあるベッドとカーテンが、間違いなくこの部屋が医務室であることを物語っており、おいらはとても悲しいです。
大丈夫なのかここは!本当に治療が受けられるのか!?薬品棚らしき物さえない。
すると奥からひょっこりと小さくて浅黒いおじさんがでてきた。
浅グロイと書くとちょっとだけグロテスクなおじさんのようだが、ただの褐色のおじさんだ。
どこを怪我したのかとか、仕事や連絡先について少し話をすると、オッサンはいきなり巨大な裁ちばさみを取り出した。
ま、まさか!!!
激闘治療編に続く。