顔の法則
ここのエントリーでは話を進める為に、主観的な判断と客観的事実を混同して書いています。
あくまでもこの先で述べる内容はおいらの価値観で見た話ですので、この通りに実践して不利益が生じても一切責任は負えませんのであしからず。
人の顔の話

これは何の絵ですかと聞くと、「顔」に関係する物を答える人が結構沢山いると思います。
実際、ただ楕円が4つ書かれただけで、目、口、輪郭になっているそれぞれの楕円は、
その円だけに注目してみても、それが目や口であると言う事はその円だけからはわかりません。
つまり、それが明確に目や口であると言うことを示していなくても、
相対的な位置関係だけでこの絵は顔と認識できてしまいます。
人が何かを見る時、無意識に顔を探していると言われています。
心霊写真等の多くは、意味のない陰影や反射像の中から、
相対的な位置関係が、上のように顔と近い箇所を無意識のうちに探し出して顔が映っていると認識してしまうと言われています。
従って、顔に見えるものを作ること自体は大して難しくありません。
美しさの定義
しかし、顔は顔でも醜い顔と美しい顔が有ります。
残念ながら、この美しい顔には明確な正解が存在し、その顔からどれくらいかけ離れているかで醜いと言う評価が決まります。
生物的な話になりますが、自然淘汰の観点から強い遺伝子ほど固体数が増えます。
つまりその時代その地域で個体数の多い遺伝子はその環境に適応した遺伝子と言えます。
従って生存本能から、よりその環境での平均に近い固体をパートナーに選ぼうとする傾向があります。
何が言いたいのかというと、生物学的にも平均顔は美しいと感じるように出来ていると言う事です。
しかしながら、完全な平均顔は、多くの顔よりも美人ですが、その集団の中で一番美人と言うわけではありません。
平均的でどこかで見たことのある顔でありながら、一度も見たことのないインパクトが有って初めて記憶に残る美人が完成します。
そのインパクトをどこに集めるかは時代によって変わります。一般的に現代では目にインパクトを集約することが多いです。
従って、地域と時代(=環境)を一意に定めれば美しい顔も一意に定まると言えます。
女性が一般的に行う化粧も、自分の顔をその正解の顔に近似する作業であると言えます。
従って、スッピンの顔が既に正解の顔に限りなく近い人はあまり化粧をする必要がありません。
正解顔からの差分が大きい部分を埋める為に化粧が必要になります。
CGへの具体的応用
CGの顔の場合は元が整いすぎている為に、整える(美しくするために不要なディティールを削る)作業と、
崩す(リアリティを出す為にディティールを加える)作業とのトレードオフを考える必要があります。
両立させる為には大まかに見ると整っているが、非常に細かい部分で微妙に崩す等のテクニックを必要とします。
ここからは一つ一つ細かく理由を挙げるとキリがないので箇条書きで省略します。
現代日本を基準としますが、最近では欧米人の顔もTVやネットで見る機会が多いため、
美人像も完全な日本人平均から欧米側に若干ずれています。
現代日本版美人フィルター
大まかな特徴
- 顔の部品の位置構成が平均的。
- 鼻はあまり印象に残らない。
- 目が印象的。
- 肌のきめが細かくなめらか。
大まかな特徴を満たす為の具体的条件
- 目が大きい(切れ長orパッチリ)
- まつげが長い
- 若干堀が深い(日本人の顔が平坦すぎる為)
- ほぼ左右対称の構成(インパクトを作る為に意図的に若干崩すことも可)
- 小さすぎず、大きすぎず、いびつでない鼻
- 小鼻などがすっきりしてディティールの少ない鼻(あまり強く印象に残らない程度に)
化粧による条件確保手法
- 黄金比を取り入れた顔面構成にする
- 上まぶたにアイシャドウ、下まぶたにハイライトを入れて擬似的に目に立体感を出す。
- アイシャドウは目じりに行くほど広くぼかす
- 下まぶたの目じりから1/3まではアイシャドウを入れる。
- まつげをつけ足し、立ち上げる。
- 鼻スジにハイライト頬にチークを入れて顔全体の立体感と色彩を整える
- 不要な凸凹を出来るだけなくす。
- リップとチークは色を合わせる
特に重要なのが黄金比の顔面バランスです。
美容整形などについて詳しく解説しているサイトが沢山あります。
さらに、CG特有の作業として若干整っている状態から崩す作業があります。
完全な左右対称を微妙に崩す、肌にノイズを加える等、実際の美化行程にはない作業を加えることで、
CGっぽい顔を出来るだけ避けたほうが良いです。
この話題は本当にキリがないので、今回はこのあたりにしておきます。